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公立高校入試問題の検討 1 [学校]

金融政策
「社会科・公民科教員のための経済サマーセミナー」、「貨幣と金融」の講義。

金融政策の手段
① 公開市場操作(オープンマーケット・オペレーション)
② 公定歩合 基準割引率および基準貸付利率の変更
③ 支払い準備率操作、預金準備率操作

実は、上の「公定歩合」「公開市場操作」「預金準備率」によって、景気をコントロールするというのは、中学生のときから知っていました。中学校の授業で習ったのですよね。(まあ、3年生の公民の時間は週5時間あったわけですが・・・)

教師になってからも、わかってもらえたかどうかは別にして、つい、3つについて「語ってしまう」ことが多かったのですが、近年は、時間の問題もあり、試験にも出る「公定歩合」についてだけ、みたいになっていました。

ところが、今回話を聞いてびっくり。公定歩合という言葉すら、今は使っていないとのこと。基準割引率および基準貸付利率というのですね。
「預金準備率操作」も、1991年10月以降おこなっていないとのこと。
金融政策の最も代表的な手段は、「公開市場操作」なのだそうです。

これまでも、「公定歩合=日本銀行が金融機関に資金を貸し出すときの金利」が、なぜ、銀行の貸出金利や預金金利に連動するのかが、ブラックボックス状態だったのですが・・・。(今回、ちょっとわかった気もするのですが・・・)

地理も、歴史も、公民も、いろいろ変化するのですね。

という記事を書いたことがあるのだけど、今年の公立高校入試社会科の問題に、「公開市場操作」についてが出題された。
公開市場操作の内容をあらわす図が与えられていて、「『銀行』と『企業』という二つの語を用いて説明しなさい。」というもの。
生徒に買ってもらっているワークの中にも、「トライー考える力を深める」というところに、似たような図が出ていたりもする。

う~ん、でもむずかしいよね。通過率はどのくらいになるのだろう。
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