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日本人のアウフタクト [吹奏楽]

「日本のアウフタクト」というキーワードで検索したら、「日本人のアウフタクト : 70年代歌謡曲における3モーラのアップビート処理を中心にして」という論文がヒットした。

日本語の3文字(モーラ)パターンを偶数の拍節構造の中でどう処理するか。


1975年岩崎宏美の「ロマンス」(あなた/おねがいよ)

1967年ブルーコメッツの「ブルーシャトー」(もり/と)
1972年小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」(せと/は)

1960年代後半から1970年代初めに、3文字パターンの最後が小節線を越えて下拍(強拍)となり、その下拍の音は長くなるか、休みが加えられることによって明確な区切りをつける。

このパターンで、日本人は、アップビートでの始まりを学習したのだと。

さらに、
1973年かぐや姫の「神田川」だと、(あな/たは~)
助詞の1文字をダウンビートにのせなかったり、
「なごり雪」だと、「きしゃ/をまつ」と、助詞で区切らずにそのまま語るように続くとか、変化していくのだと。

そして、「おじさんの歌えない若者の歌」へと、さらに変化していくらしい。



個人的には、「なごり雪」ぐらいが限界かな、とも思うのだけど、個人差も大きいかも。
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