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倍テンポ [吹奏楽]

10年前に、G田先生に初めて?ご指導いただいたのは、
市民会館で、「パリへの夜間飛行」の16分音符の速い動きの部分を、電子メトロノーム(ハーモニーディレクター)のクリック音を8分音符で鳴らし、ゆっくり練習していた時だと思う。俗にいう「倍テンポ」の練習っていうやつでしょうか。

「とてもいい練習をしてますねぇ~」と言いながら登場し、ユーモア溢れる、楽しく音楽的な指導をしていただいた。的確な比喩や笑いをよぶ言動は、サウンドを一瞬で変化させた。
でも、「とてもいい練習をしてますねぇ~」と言っていながら、「倍テンポ」の練習をすることはなかった。

そんな、姿にあこがれて、合奏で「倍テンポ」で練習することから離れてしまったように思う。

その後、G田先生自身から、「ゆっくり、一つ一つの音をしっかり出していく練習も大切ですよ。」と言われても、合奏で「倍テンポ」で練習することはなかった。
生徒に、「個人練習では、倍テンポで、8分音符1拍で練習してね。」と口では言っていても、合奏で「倍テンポ」で練習することはなかった。

いつのまにか、生徒は「倍テンポ」で演奏することができなくなっていた。
4分音符は8分音符を1拍とすると、2個分伸ばす、2分音符は4個分、付点2分音符は6個分というような、「譜読み」もできなくなっていた。
テンポ(スピード)の問題というだけでなく、8分音符を1拍で感じるということができなくなっていた。


G田先生からも、学校で廃棄になった古い電子メトロノームをプレゼントされ、(結局、それは電源を入れても音はでなかったけど)
合奏での「倍テンポ」の練習を再開した。

「とてもいい練習をしてますねぇ~」、あれは嫌味ではなかった。いや、別に嫌味だと思ったわけではありませんが。
今考えると、会館練習で時間をかけてやることだったかどうかはともかく、本当に、「いい練習」だったのですね。
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