奏法アドバイス 2 [部活動]
奏法アドバイス
楽器の奏法等を指導したり、アドバイスしたりするときには、マニュアル的な「言い方」「指導法」が存在する。しかし、それは一般的な「傾向」をもとに、マニュアル化してあるので、その人、その状況にあっているとは限らない。
たとえば、「金管楽器のマウスピースのプレスについて」これなどは有名な話で、ノープレス奏法みたいな方向性が強かったけど、近頃は、「左手の使い方」みたいな言い方で、「プレスも重要」という傾向になっている。
「フルートの高音」もちろん初心者には、「息の穴を小さくして、息のスピードを速く」と言うけど、音が出るようになった状態で、高音域でいい音を目指すときは「息の穴を小さく」とは言わない。高い音の時は「くちびるをしめないで」。低い音は「息をできるだけ集めて」と言うことが多い。ちょっと聞くと、初心者用のマニュアルとは逆になる。
なにごとも、「バランス」というか「常に裏表」というか・・・・。その他にもいろいろな状況があると思う。
という記事を以前書いたのだけど、
個別の楽器のクリニックなどを聴講して、最近思ったのは、
楽器による感覚の違い(?)、
たとえば、クラリネットの講習で、
「高い音の時は、低音域を吹くときとはちょっと意識を変えて、高い音をねらってみよう!」という話を聞いたのだけど、
フルートや金管奏者にとっては、当たり前のことで、「意識を変えない」と、高い音は出ない。
クラリネットについては、低音域を吹いていたままの息で、レジスターキーを操作すれば、そのまま高い音が出るし、その方が音程も良かったりする。(と思うのですが)
そういう状況を踏まえての、そういう楽器の常識に立っての、逆に、アドバイスだと思うのですよ。
トランペットの講習で、
「ピストンを押すことによって、管が長くなることを意識して、リップスラーやロングトーンをやろう!」という話を聞いたのだけど、
トロンボーン奏者などにとっては、当たり前のことで、意識しないで、演奏することはできないと思うのだけど、トランペットについては、ある意味新鮮な(?)アドバイスだったりするのかもしれない。
コメント 0