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大いなる約束の大地~チンギス・ハーン 倍音合成 [吹奏楽]

鈴木英史作曲「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」という曲が、多くの団体で演奏されていて、冒頭のフルートソロから、そのアピール力は、すさまじいものがあるなぁ、と思ったのだけど。

途中、「えっ、これって、何の楽器が演奏しているの?」「このサウンドはどうやって?」という部分があり、
思わず、ブレーン社のスコア閲覧サービスでスコアを取り寄せて、確認をしてしまいました。
(2週間の貸し出しで、1,000円強のお値段。A4版のスコアが送付され、返送用の封筒も付いてきます。)

その部分は、アルトサックス+フルート+ピッコロの組み合わせで、(ヴィブラフォンがアルトサックスとフルートの音を、グロッケンがピッコロの音を演奏してもいますが。)
アルトサックスの「ド」に対して、1オクターブ半上の「ソ」をフルートが、その上の「ミ」をピッコロが演奏するようになっています。

この辺のことをH氏に聞いてみると、
「基音となるA.Sax.の第3倍音(A.Sax.の音から1オクターブ+完全5度)のフルート、そして第5倍音(A.Sax.の音から2オクターブ+長3度)を付加したオーケストレーションです。」
「倍音合成といいます。」
「ラベルのボレロなどでも使わています。」
「パイプオルガンのストップ奏法的な響きや効果を狙って用いられることもあります。」
「ここでは、民族的なものを意図したものではないか」
ということを教えてもらいました。

民族的な、ということでは、モンゴルのホーミーの世界観みたいなものを表現しているのでしょうかね。


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コメント 1

こんちゃ

ホーミーも一応倍音ですしね。
世界観ピッタリですね。
by こんちゃ (2019-09-23 13:03) 

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