アルトサキソフォンの高音の「レ」って、魅力的ですよね。
サックスの音は魅力もあるけど、個性が強く、目立ちすぎてしまうときもある。
クラリネットやホルンと同じ動きをする時など気をつける必要があると思う。
特に、オーケストラ曲を編曲した場合、本来サックスの音はないのだから、サポート役を演じる必要がある。
いつでも自分の最高の音で吹けばいいというわけではないのが、やはり難しいところかもしれない。
クラリネットと一緒の時の最高の音色、ホルンと一緒の時の最高の音色、そして、サックス本来の音色を要求される時の最高の音色、違ってくると思う。

高校時代、榛名山で開催された高校生対象のクリニックに参加したことがある。その時のサキソフォンの「坂口 新」先生の透明な音色は今でも耳に残っている。でも、その音で、ダンス音楽を演奏しているのを聞いて、なんか違うなと思ったものだ。

こんど、卒業生バンドで、「ディズニーファンテリュージョン」を演奏するのだけど、この編曲は、アルトサックスの本来の音色がよく生かされていると思う。
(「本来」とは何だ?というツッコミもあるかもしれないけど・・・)
酒井格作曲「たなばた」「おおみそか」なども、サックスの音色が前面に出てもおかしくないし、効果的な曲だと思う。