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オペラと「リアルな台詞」 [吹奏楽]

平田オリザ著「演劇入門」の冒頭に以下のような記述がある。

舞台設定を美術館だとしよう。主人公が入ってきて、いきなり、
「あぁ、美術館はいいなぁ」
と独りごとを言う。これがいちばんダメな台詞の例である。

女の子が一人、舞台そでから走ってきて、サスに入って、こう叫ぶ。
「私は、○○君のことが好きなのに、どうして、彼は私の気持ちがわかってくれないんだろう。○○君のバカ。あぁ、どうすれば、私の気持ちが、○○君に伝わるのかなぁ」
こうして、これからどんな物語が始まるのだろうかという私の期待は、一挙にしぼんでしまうのだ。

「説明的な台詞」を「ダメな台詞」としているのだけど、

それでいくと、オペラって、「説明的な台詞」ばっかりじゃありません?

オペラを観劇して、どうも違和感を感じるのは、
言葉がわからないとか(字幕はあったりするわけだし、ストーリーは事前に勉強してあったりするのだけど)、
音楽がわからないとか(音楽がわかるわからないというのも変な考えかもしれないけど、現実的に、聴いていて「わからない」と思うことはあるかもしれない。)、

ということじゃなくて、説明的な台詞での展開が、
あざといというか、
鼻につくというか、しっくりこないのかもしれない。

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